
働かなくてもお金を稼ぐことができるわけですから、得られるものなら誰もが得たいと思う代物でもあります。そして、実際に不動産収入やFXなど、不労所得を得ている人も実在していたりもします。
しかし、そんな甘い言葉を利用し、お金を騙し取ろうとする悪質な業者が存在していることも事実です。「不労所得」が得られるという誰もが耳を傾けてしまいそうな言葉を用いて、最終的には、多額のお金を支払うよう仕向けてくるのです。
そういった手口に騙されてしまわないように、私たちは注意を怠らないようにしなければなりません。今回は不労所得で誰でも稼げると謳っている「グローリッチビジネス」について検証していきましょう。
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何もせずに稼げると謳う「グローリッチビジネス」の不労所得ビジネス
ビジネスへのオファーが記されたページを見てみると以下のような文言が記載されています。
「前代未聞!労働禁止ビジネス」
「知識・スキル・経験不必要」
「最低98万円の収入が可能」
こういった文言でビジネスの勧誘を行っています。参加へのハードルがとてつもなく低く、何もしなくてもかなりの収入を得ることができる不労所得ビジネスであることがわかりますね。
この言葉が真実なのであれば、とてつもないビジネスモデルであることがいえますね。どんな人でも億万長者になれてしまいます。
まず、これらの言葉を目にして信用するという人は少ないかもしれませんが、中には、こういった甘い言葉に惹きつけられて詳細を覗いてしまう人もいるでしょう。しかし、こういったオファーは基本的に
もう少し「グローリッチビジネス」について掘り下げていきましょう。
不労所得として代表的なものとしては、マンション経営や不動産投資、FXなどが挙げられます。いわゆる「自分が働くのではなく、お金や土地に働いてもらう」というイメージのビジネスばかりです。
「グローリッチビジネス」は、「知識やスキルが不要」であることを謳っているので、おそらく
さらに、自動売買ツールということは、その対象は「FX」であることが推測されます。
ここまでをまとめると「グローリッチビジネス」は、FXの自動売買ツールを使うことによって、誰でも簡単に稼げるというビジネスプランを提案しているようです。
しかし、FXは投資ですので、
なので、そういったリスクを全く記さずに、「誰でも稼げる」と大々的に宣伝している「グローリッチビジネス」は
AIを活用した自動売買ツールは、証券会社や銀行などでもサービスを行っていたりしますよね。そういったまともな企業が行っている投資でも、元本割れなどのリスクがあることをしっかりと利用者に確認しています。
にもかかわらず、
見るからに怪しい「グローリッチビジネス」ですが、調べれば調べるほど怪しいので、近づかないにこしたことはないでしょう。
「グローリッチビジネス」のような不労所得ビジネスに騙されるシナリオとは?
「不労所得」という甘い言葉に惹かれて、不気味なオファーであっても思わず詳細を覗いてしまう人もいるでしょう。悪質な業者側の人間にとっては、そうやって少しでも引き込んだ人から、お金を騙し取ろうと計画をしていると考えられます。
向う側の意図としては、実際にお金を騙し取れるほど深みに嵌ってくれるのはごく少数であることは、想定済みで、そういった人たちから多額のお金を騙し取ることで、莫大な利益を生み出しているといえます。
そのため、「グローリッチビジネス」を始めとする怪しいビジネスを目の当たりにしたときには、無視するのが一番といえます。
しかし、それでも気になって覗いてしまう人はいるかもしれません。もし業者側とコンタクトをとってしまっても、お金を騙し取られないようにするためには、向こう側の手口を知っておく必要があります。
ここでは、「グローリッチビジネス」において、お金を騙し取られる手口としてどのようなパターンが考えられるのかまとめていきます。
多額のお金を騙し取ることをゴールとして考えてみる
業者側とすれば、参加者から多額のお金を騙し取ることがゴールといえます。
なので、そのゴールから逆算して、手口を推測することができます。
「グローリッチビジネス」では、FXの自動売買ツールによって稼ぐことが謳われています。
なので、最終的に
凡そのパターンはこの2つと考えられます。もし、興味本位で「グローリッチビジネス」とコンタクトを取ってしまったとしても、
「プロダクトローンチ」からの高額バックエンドにご注意
ネットビジネスや情報商材など、怪しいビジネスの勧誘はネット上にいくらでも溢れています。
これらの怪しいビジネスには、一定の共通点があることが知られています。
その共通点とは
プロダクトローンチとは?
プロダクトローンチの具体的な意味としては、
という手法です。つまり、一度に情報を大量に伝えるのではなく、小分けにして、時間をかけながら説明を行っていくという手法です。
時間をかけることによって信頼関係を醸成することもできますし、いきなり購入に踏み込ませるのは、利用者に不信感を与えてしまいます。
これらから、プロダクトローンチには、最初から商品を売ることを目的とせず、時間をかけながらちょっとずつ購買へと仕向けていくという手法です。
具体的な方法としては、
「グローリッチビジネス」でも、セールスレターでは、何かの商品を購入させることは明記していません。何を売るのかとも書いていません。書かれている情報は、行動することでどのような結果が得られるかということのみです。おそらく業者側とコンタクトを取ると、小分けにした情報が数日に渡って配信されるでしょう。
繰り返しになりますが、「プロダクトローンチ」という手法自体は、マーケティングで使われているもので、手法自体が怪しいわけではありません。肝心なのは、ネットビジネスや情報商材などの怪しい業者がこの手口を好んで使っているという事実です。
バックエンドとは
・「フロントエンド=
・「バックエンド=
となります。
簡単な例としては、最初にお試しセットなどの無料の商品(フロントエンド)を配って人を集めてから、後に、本来購入して欲しい商品(バックエンド)を売るという手法です。
商品を「集客」と「収益」の2つに分けで、段階的に売り込むという手法ですね。
この手法自体も、一般的なビジネスでも使われており、
さて、ネットビジネスや情報商材の勧誘においても、「フロントエンド」「バックエンド」の手法が使われています。代表的な例としては、
「グローリッチビジネス」でも、初期費用が安いことを謳っており、集客を促す意図が見られます。そして、後に高額なバックエンドの勧誘を行ってくることが考えられます。
悪質なネットビジネスや情報商材などには、「プロダクトローンチ」と「バックエンド」という2つの手法が共通して使われていることが多いので、似たような手口には注意してください。
不労所得ビジネスは儲かるのか?
誰でも稼げると謳う「グローリッチビジネス」ですが、そもそも不労所得ビジネスは儲かるのでしょうか。不動産投資やFXなど、確かに、これらのビジネスで儲けを出している人はいるでしょう。
しかし、それはリスクと隣り合わせでもあり、より大きな利益を望もうと思えば、相応のリスクを覚悟しなければなりません。
当たり前のことでもありますが、
「グローリッチビジネス」のように、誰でも簡単に稼げるということ自体が間違っています。
思わず食い付いてしまいそうな言葉ではありますが、「そんなことあるわけない」と判断できなければいけません。
悪質な業者の被害に遭わないためには、手口を知った上で、甘い言葉に乗らない意思を持つことも必要です。
類似の不労所得ビジネスにもご用心
「グローリッチビジネス」は怪しい不労所得ビジネスであると判断しても問題ないでしょう。
だからといって、その他のビジネスは怪しくないという訳ではないので注意してください。
例えば、類似のビジネスとして
こういった悪質なビジネスには、共通した特徴があるといえるので、「グローリッチビジネス」だけではなく、類似のビジネス勧誘には用心してください。
不労所得ビジネスに「騙されないために」「騙されたときのために」知るべきこと
「グローリッチビジネス」の怪しい点や、悪質なビジネスに共通した手口などをまとめていきましたが、重要なのは、騙されないように警戒を怠らないことです。
甘い言葉に乗らないというのも大事ですが、業者側の手口を知ることによって自己防衛を図ることもできます。騙されないようにするために、自分で情報を精査して、判断する能力を養う必要があります。
ただ、既にそういった業者に騙されてしまったという人もいるかもしれません。高い金を支払わされたという場合には、返金に向けて行動を起こすことをおすすめします。消費生活センターへの相談や、同様の被害者を集めた
まとめ
「グローリッチビジネス」に限らず、世の中には善良な人々からお金を騙し取ろうとする悪質な業者がたくさん存在しています。そういった業者の罠にかからないように、彼らの手口を知り、自分を守れるようにしなければなりません。