今さら聞けない!フランチャイズチェーン(FC)店の仕組みを解説!

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セブンイレブン、ラーメン花月嵐、ドトールコーヒー・・・・。

日本全国に店舗が存在し、今や駅の数ほど大量に立っている小売・飲食店チェーン。

1つの店舗を構えるのに、不動産費、設備費、スタッフ確保、人件費などかなりの労力と経費が掛かるはずなのに、これらの大手チェーン店は次から次へと新店舗を建てています。

大手小売・飲食店チェーンといえど、通常の手段ではこれほどのスピードで新店舗を展開していくのは不可能でしょう。

しかし、現に目の前でまた新たな店舗が立っているのが事実です。

このカラクリの種となっているのが、フランチャイズチェーン(FC)展開です。

この戦略を使うと、新店舗を立てる際に、不動産費、設備費などがほとんどかからなくなります。

さらに、開店後のアルバイトへの給与も払わなくて良くなるという、魔法のような経営戦略です。

さて、フランチャイズチェーン展開とはどのようなものなのか、一緒に見て行きましょう。

1. フランチャイズチェーン(FC)店とは?

フランチャイズチェーン(FC)店とは、簡単に言うと大手チェーン店の看板を借りた個人事業主の店舗です。

たとえば、あなたの家の近くにあるセブンイレブンは、セブンイレブン本社が建てた店舗ではなく、もともと「〇〇商店」だった個人経営のコンビニが、セブンイレブンの看板を立てて独自に経営を行っているコンビニなのです。

つまり、あなたの家の近くに立っているセブンイレブンはセブンイレブンではないのです。日本全国にあるセブンイレブンはスタッフの9割がセブンイレブンの社員ではないというのは、この業界の中では有名な話です。

しかし、看板、経営ノウハウ、制服、品揃えなどすべてがセブンイレブン直営店と同じものなので、客の立場からすると区別がつきません。

「それだとパクリにならないのか?」と考える方もいると思いますが、きちんとセブンイレブン本部の許可を取っているので問題ありません。セブンイレブンの店舗を出している人は、セブンイレブンブランドの利用料(ロイヤリティ)を定期的に支払うことで、セブンイレブンの経営を許可してもらっているのです。

セブンイレブン本部からすれば、ただ看板とノウハウを提供するだけで、後は何もしなくても収益が入ってくるので、それだけでも充分なメリットがあります。ここで分かると思いますが、セブンイレブン本部は、店舗を建てるのにほとんど経費をかけていません。もともとそこにあった店舗をセブンイレブンにしているだけです。セブンイレブンがなぜあれだけ多くの店舗を構えることができるのかを理解いただけたでしょうか。

1-1. フランチャイズチェーン(FC)店や企業の例

フランチャイズチェーン(FC)のチェーン展開をしている企業は特に小売業界・飲食店業界に多いです。具体的な例を挙げると

セブンイレブン
ファミリーマート
ラーメン花月嵐
ドトールコーヒー
スターバックス

などです。もちろんフランチャイズチェーン(FC)展開をしているのは、小売り・飲食店業界に限らず、東進衛生予備校など予備校業界にもこのチェーン展開を採用している企業もあります。

2. フランチャイズチェーン(FC)店と直営店の違い

チェーン展開には二通りの方法があります。それが先ほど説明したフランチャイズチェーン(FC)展開と、これから説明する直営展開です。

直営展開はそれほど難しいものではありません。おそらく多くの人が想像しているチェーン展開が直営展開です。したがって「通常の方法でのチェーン展開」という理解で大丈夫でしょう。

店舗を建てる際の不動産費、設備費、人員確保をすべて本部側が請負い、開店後のスタッフの給与も全て本部側から出されます。もちろんスタッフも本部の社員として働きますので、店の売り上げに左右されず、一定の安定した給与が約束されます。

さて、フランチャイズチェーン(FC)と直営店の違いを一通り説明したところで、今一度両者の違いを比較していきましょう。

フランチャイズチェーン(FC)と直営店の違いを説明するには、大手予備校「東進」で例を挙げると分かりやすいでしょう。

2-1. フランチャイズ

「東進」には「東進ハイスクール」と「東進衛星予備校」がありますが、フランチャイズで経営しているのは、「東進衛生予備校」です。

東進衛星予備校は、東進本部である株式会社ナガセによって経営されている予備校ではなく、もともとは町の予備校でした。しかし、東進のカリキュラムと東進の授業を使わせてもらうことによって、毎年多くの受験生を東大合格へと導いています。

東進衛星予備校の授業はすべて映像授業ですが、その理由がここにあります。つまり、「東進」の授業を使わせてもらっているので、映像授業になるのです。

現在は映像授業の効率性の良さから、株式会社ナガセ直営の「東進ハイスクール」も映像授業となっていますが、もともとは、「東進ハイスクール」はライブ授業、「東進衛星予備校」は映像授業という区別がありました。

東進衛星予備校で働いている事務スタッフの給与は、本部からは出ず、その店舗を経営している事業主から出されます。定期的に本部との合同研修もありますが、基本的に予備校の運営はその店舗の事業主に委託されます。

株式会社ナガセがフランチャイズチェーンを展開するメリットは、FC店舗の各予備校の合格実績をすべて東進ブランドに集約することができることです。

事実、東大合格者のほとんどが東進衛星予備校から出ているのですが、客の立場からすると「東進」から合格者が出たとなりますので、つまり本部側は他社の予備校の合格実績を自分のものにできるのです。もちろん月々のブランド利用料(ロイヤリティ)からも収益を得ています。

2-2. 直営店

フランチャイズ店舗である東進衛星予備校に対して、株式会社ナガセの直営の予備校は「東進ハイスクール」と言われます。この予備校は当然ですが、本部直営の予備校としてそのまま自社の東進ブランドを利用し、授業メソッドも自社のものを使っています。現在では効率性の良さから映像による授業を採用していますが、もともとはその映像の素となったライブでの授業を行っていました。

スタッフの給与もすべて本部から出されていますし、休日や福利厚生などもすべて本部に準拠しています。合格実績は当たり前ですが自社のものとなり、自社の頑張り次第で東進ブランドもどんどん上がっていきます。

3. フランチャイズチェーン(FC)店のメリット・デメリット

現在では、様々な大手チェーン店がフランチャイズチェーン(FC)展開を利用していますが、直営展開を利用している企業も依然として多くあります。なぜならフランチャイズチェーン(FC)展開はなにもメリットだけではないからです。それではフランチャイズチェーン(FC)のメリット・デメリットをそれぞれ見ていきましょう。

3-1. フランチャイズチェーンのメリット

フランチャイズチェーンのメリットは何と言っても、「経費を大幅に削減できる」ことにあります。上でも述べたとおり、店舗を建てるのに、不動産費、設備費、人員確保などが必要なく、店舗を立てた後のスタッフへの給与も、その店舗の事業主に払わせれば良いので、それだけでも直営と比べてかなりの経費を削減できます。

店の経営も、その店舗の事業主に任せて、あとは月々のロイヤリティを受け取れば良いだけなので、店舗経営の労力もほとんどかかりません。

これだけ聞くとフランチャイズチェーン(FC)がメリットだらけのように思えてきますが、やはりメリットの裏にはデメリットも隠れています。それでは以下にデメリットについて見て行きましょう。

3-2. フランチャイズチェーンのデメリット

フランチャイズチェーンのデメリットは、「管理のしにくさ」にあります。一通りのノウハウと経営方針を提供したあとは、店舗の事業主の裁量になりますので、店舗ごとの経営は安定しません。潰れても直営よりは出費をかけていない点で損失は少ないですが、売り上げを上げるような指導がなかなか届きにくいところがデメリットです。

また、店舗の売り上げが本部の収益にならず、ロイヤリティしかもらえないという点もデメリットです。直営は確かに初期投資に相当な労力と費用がかかります。しかし、店舗の売り上げがそのまま本部の収益になるので、長い目で見ると直営の方が高い収益を上げることができます。

フランチャイズチェーン(FC)店の仕組み.まとめ

フランチャイズチェーン(FC)の仕組みについて理解いただけたでしょうか。つまり、フランチャイズチェーン’(FC)は「初期投資にあまり経費をかけたくない」事業主におすすめのチェーン展開です。

店舗を次から次に建てることが重要な業種にはフランチャイズチェーン(FC)はおすすめと言えるでしょう。

仮にあなたが何かの事業主であり、チェーン展開をしていこうと考えている場合、自分の経営がフランチャイズと直営どちらに適しているのか今一度考えてみましょう。

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