フランチャイズとネズミ講の違いを詳しく解説!

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起業関連の記事を読むと、必ずと言ってよいほど出てくるワードが「フランチャイズ」と「ねずみ講」ですね。

この二つのワードの正確な意味をご存知でしょうか?私からしてみると、この2つのワードは全くの別物にしか感じないのですが、結構この2つのワードを同じものとして見ている人も多いようですね。

この記事で、今一度フランチャイズとねずみ講の意味について確認していきましょう。

1. フランチャイズとネズミ講の違い

この2つのワードの意味を正確に分かっている人からすれば、「なんで混同するの?」と思ってしまうくらい全く別のワードです。全く別物同士の違いを説明するのはかえって難しく、実際のところどのように説明すれば良いのかが分かりません。「バナナと洗濯機の違いを説明してください」と言われると逆に困ってしまいますよね。そのため、フランチャイズとねずみ講がどう違うのかを説明するより、そもそもこの2つのワードがどういう意味なのかをそれぞれ見て行った方が良いと思われます。それでは見ていきましょう。

1-1. フランチャイズとは

フランチャイズは一言でいうと「有名な大手チェーン店の看板を借りる」ことを言います。

たとえば、山田さんという人が脱サラをして、駅前でコンビニ経営を始めたとします。初めは「山田商店」という名前でコンビニを出していたのですが、全く売れませんでした。品揃えは悪く、トイレも汚く、接客のノウハウも未熟。駅前という立地の良さがあってしても、全く客が入らず廃業寸前の状態になりました。

しかし、その立地の良さに目を付けたセブンイレブンの社員が山田さんにこのような話を持ちかけました。

「お宅のコンビニを『セブンイレブン』にしませんか?」

その話を飲んだ山田さんは、山田商店の看板をセブンイレブンに書き直し、外装もお馴染みのデザインにし、経営や接客のノウハウも伝授してもらい、見事セブンイレブンの店長として再生を果たしたのです。定期的に売り上げの数%をセブンイレブン本社に提供しなければなりませんが、「セブンイレブン」というネームバリューは凄まじく、売り上げは山田商店とは比べ物にならないくらい跳ね上がり、山田さんは見事起業に成功することができたのです。そして、これがフランチャイズ経営といいます。

実のところ、セブンイレブンやスターバックス、ラーメン花月嵐など、有名な小売店・飲食店は、ほとんどがフランチャイズ経営であり、社員が実際に営業している店舗は、ほとんどありません。セブンイレブンで働いている店員は9割以上がセブンイレブンの社員ではないという話は、この手の話を知っている人の間では有名です。

フランチャイズの意味を理解していただけたでしょうか?つまり、大手チェーン店の看板を借りて営業することを「フランチャイズ経営」というのです。

それでは次にねずみ講の意味について見ていきましょう。

1-2. ネズミ講とは

ねずみ講とは「会員紹介特典」を利用して加速度的に会員数を増加させる営業戦略のことを言います。

たとえば、月会費2000円でジムの会員になったとします。そこのジムは「会員紹介特典」というものがあり、1人新規会員を紹介すると1000円の報酬がもらえるという制度を取っています。

仮にあなたがこのジムの会員になったときのことを想像してみてください。「元を取るためになんとしても月に2人以上紹介しよう」と思いませんか?そして、紹介されて新規会員になった人たちも、それぞれが「2人以上紹介しよう」と躍起になるのです。

1人あたり2人紹介すると考えると、1人から2人、2人から4人、4人から8人・・・・と加速度的に会員数が増えていくのです。これを第10期までいくと、2の10乗で1024人の新規会員が見込めます。11期はさらに2048人です。このとき、当然第1期の人も継続して紹介を続けているでしょうから、それまで考えると、短期間で莫大な会員数が獲得できますよね。この会員増加の様子がねずみの繁殖と似ていることから「ねずみ講」と名づけられました。

ここでポイントとなるのは、運営側は「何もしていない」というところです。何もせずとも、会員の方から勝手に新規会員を紹介してくれるので、特に広告を出したり勧誘をしたりしなくても良いのです。

こうして見ると、ねずみ講はかなり合理的なビジネス戦略に見えますが、実はねずみ講は日本では違法とされています。

考えてみてください。会員全員が得をすると、そのジムはどうやって儲けるのでしょうか。実は「会員紹介特典」は、「物理的」に皆が得をすることはあり得ないのです。

1期の会員はそれなりに儲かるでしょう。月に2人以上紹介するのは、本気になればそこまで難しい話ではありません。ブログなどでそこそこ活躍している人は、100人以上紹介することも可能でしょう。「このジムの会員になると儲かるよ」という話をすれば、特に興味がない人も収益目的で会員になるでしょう。

しかし、2期目以降が大変です。なぜなら、既に紹介できる会員が日本からいなくなっているからです。日本の人口が1.3億人として、その中で会員になりそうな人が1000万人としましょう。この1000万という数字は、ねずみ講をすると、案外すぐに到達するものです。

計算すると log210000000=23.2…であり、1人あたり2人しか紹介しなくても、たったの23期でこの数に達します。実際はブログなどを使って1人で1000人集める人もいます(蝶乃舞さんが有名)ので、紹介する人が1000万人いても枯渇するのは一瞬です。それを考えると、大勢の人が月に2人以上というノルマを達成できず、損をしてしまうのです。フィットネスに興味がなく、儲かるためだけに会員になった人はそこで面を食らってしまいます。

そのようなことから、トラブルが頻発し、日本ではこのねずみ講というビジネス戦略が違法になってしまったのです。

今ではねずみ講が違法であるという情報だけが一人歩きをし、内容も知らずに「ねずみ講」というだけで批判している人たちが目立ちます、しかし、本来は合理的なビジネス戦略であり、経営側からすれば、会員同士のトラブルにすぎず「詐欺」と言われる筋合いはないのです。

これがねずみ講です。つまり「会員紹介特典」を利用したビジネス戦略という意味です。ここで分かったと思いますが、フランチャイズとは全くの別物ですね。

おそらく、この記事を読んでいる人は「フランチャイズ」=「ねずみ講」=違法という図式ができており、フランチャイズ経営を行うのをためらっていたのではないでしょうか。このようにフランチャイズとねずみ講は別物ですので、まったく違法ではありません。

それでは、フランチャイズが違法ではないことが分かったところで、フランチャイズのメリットとデメリットについて見ていきましょう。

2. フランチャイズのメリット

フランチャイズのメリットはなんといっても「ネームバリュー」です。たとえば、個人経営の古びたラーメン屋さんと、実績と評判に裏打ちされた大手ラーメン屋チェーンが並んでいたらどちらに入るでしょうか。当然後者ですよね。もうこれだけで大幅なアドバンテージを得ることができます。

さらに、ネームバリューに加え、レシピや接客方法、営業のノウハウまで教えてもらえるので、個人で経営するより圧倒的に安定した収入を得ることができます。

どうしても「自分を出したい」という人でなければ、フランチャイズ経営をすることを強くおすすめします。

しかし、フランチャイズにもデメリットがあります。場合によっては個人経営の方が良いこともありますので、それについて見ていきましょう。

3. フランチャイズのデメリット

フランチャイズのデメリットですが、まず初期費用が高いというのが挙げられます。例えば、ラーメン屋を「花月嵐」にする場合、店の外装や設備などを花月嵐の指示通りにそろえなければならず、また研修費やフランチャイズ契約料なども馬鹿になりません。個人でラーメン屋を出す場合は、500万程度あれば充分ですが、フランチャイズの場合は1000万は見ていた方が良いでしょう。

また、花月嵐本店の指示に従わなければならず、自分の裁量で経営ができないのも、大きなデメリットです。そもそも「自分の裁量で経営がしたい」と思っていたからこそ、脱サラをしたのに、これでは本末転倒ですよね。

個人で店を出す場合は、基本的にフランチャイズ経営の方を強くおすすめしますが、上で挙げたデメリットがどうしても嫌な方は、個人経営で頑張ってみると良いでしょう。

フランチャイズとネズミ講の違い.まとめ

フランチャイズとねずみ講はバナナと洗濯機の組み合わせと同じくらい全くの別物です。フランチャイズとねずみ講がどうして混同されているのかを私なりに考えてみたのですが、つまり「会員になる」という点から話が飛躍したのではないでしょうか。

大手飲食チェーン店が、店舗数を増やそうと、フランチャイズ契約店に「他の個人経営店に紹介したら報酬を上げます。そして、紹介制度について、その店にも同じことを言ってください」と言えば、ねずみ講の構図が確かにできあがります。

しかし、これはネットワークビジネスと言い、ねずみ講ではありません。なぜなら、紹介できる人がいなくなっても誰も損をしないからです。

ねずみ講とネットワークビジネスの違いは様々な議論がありますが、仕組みは全く同じです。要はトラブルになればねずみ講とみなされ違法になり、トラブルが起こらなければなければネットワークビジネスで合法なのです。日本の法律は少し変ですね。

フランチャイズは「大手チェーンの看板を借りて経営をすること」、ねずみ講は「会員紹介制度を利用して集客をすること」で全くの別物であり、フランチャイズはねずみ講にはなり得ないということを理解いただけたでしょうか。

フランチャイズは全く違法ではありません。起業をして、すぐに成功させたい方はフランチャイズ経営を始めることを強くおすすめします。

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