近年、消費者トラブルが非常に急増しており、特にインターネットでの買い物、オンラインサービス、情報通信関連におけるトラブルが後を絶ちません。
これは、スマートフォンなどの普及によって、不特定多数の人がインターネットを通じてやり取りできる時代になったことによる弊害とも言えることなのかもしれません。
また、そういった環境を利用しての悪質セールスなども急増しており、一般の人が消費行為を行う上でも、常に警戒をしなくてはいけないといった状況になっています。
他人事のように聞こえるかもしれませんが、こういった消費トラブルというのは、いつあなたの目の前に表れるのか想像もつかないことでしょう。
今回は、このような悪質なセールスなどに実際に遭遇してしまった場合にたよりになる消費者センターについてご説明をしていきます。
Contents
1.消費者センターではどんな相談聞いてくれる?
「悪質なセールスの被害に遭ってしまった」「消費による詐欺被害に巻き込まれてしまった」このような消費者トラブルに巻き込まれてしまった場合、あなたはどうしますか?
警察に通報して相談をするのも良いですが、警察は確固たる証拠がなければなかなか動いてくれないのが実情です。こういった時に味方になってくれるのが消費者センターです。
消費者センターとは、地方公共団体が運営をしている、消費者の相談業務を担う機関となっています。現在では、全国で520か所の消費者センターが存在して、日々消費者のトラブルと向き合っています。
消費者センターで受け付けている相談というのは、悪質セールスによって何かの商品を購入させられたり、購入した商品によって何かの損害を受けたといった相談が多いです。
その相談の内容によって、それを解決するために消費者へアドバイスをしたり、役に立つ情報提供などを行うことが主な目的となっています。時には斡旋などの行動を起こすこともあります。
2.悪質なセールスに合ったときにも
最近、消費者センターの寄せられる相談というのは、架空請求や不当請求といった詐欺事案であったり、悪徳な訪問販売などの事例が多いようです。
特に悪質なセールスになると、どこの機関に相談して良いのか迷ってしまうこともあるでしょう。
また、実際にこちらは商品を購入してしまっているので、相談したところで解決するのは難しいです。
しかし、そういった時の為に消費者センターは存在しているのです。
悪質セールスをどこにも相談できずに悩んでいた人が、消費者センターに相談することで思っていた以上に簡単に解決した事例は数え切れません。
消費者センターが相談を受け付けている時間や曜日というのは、その地域によっても異なりますが、最近では曜日を問わず土日でも相談を受け付けている消費者センターもあるようです。
基本的に、消費者センターに直接足を運んでその場で相談するのが一般的ですが、場合によっては電話での相談も可能です。消費者センターで待機をしている専門の相談員が話を聞いてくれます。
3.消費者センターは公正に判断してくれる
「これって消費者トラブルに該当することだろうか?」このように、相談しても良いのかそれとも相談するほどの問題じゃないのかで迷ってしまう小さな問題を抱えている人もいるかもしれません。
そういった場合に関しても、まず消費者センターに相談をしてみるのは良いでしょう。消費者センターの相談員は、全ての消費行動において公正な判断をしてくれるので、明確な答えやアドバイスがもらえるはずです。
3-1.相談する事で他のトラブルの防止となる
消費者センターに寄せられているトラブル事案などに関しては、同じようなトラブルを解決するのに大きく参考になります。
あまりにも悪質な消費者トラブルの場合であれば、そういったトラブルを多くの人に公表することで未然に被害者が出るのを回避することも可能になってくるのです。
さらに、同じようなトラブル事案が頻繁に発生するようになれば、そういった報告を事業者や関係省庁にすることができるので、対策は万全になっていくわけです。
3-2.どの機関と連携してる?
消費者センターは、いわば消費者のトラブルや悩みを聞いて、そういった問題をどのようにすれば解決できるのか?といったアドバイスや道筋を提示してくれる相談役のようなものです。
ですので、消費者センターがどういった機関と連携して消費者の問題を解決するのかは気になるところです。
消費者センターは、弁護士会や国民生活センターなどと連携をして消費者の悩みに向き合っています。
相談内容も多種多様なので、これらの機関でも対応できない場合に関しては、もっと適切な機関を紹介してくれることもあるようです。
4.相談の場合には証拠もとっておくとよい
消費者センターに何か問題を相談しにいく場合、何か証拠となるものを持っていく事で話はスムーズに進んで行くはずです。
相手はいくらプロの相談員だからといって、ただ消費者の話だけでは特定できないことや、理解しかねる部分も多々あるはずです。
相談の際に持っていくべき証拠などは、何か商品を購入して起きたトラブルであれば、その商品の購入日や悪徳セールスであれば、その商品を購入した時の状況などもまとめておくと良いです。
他にも、商品の名前であったり、いくらの購入金額か、どの会社から購入したのか、また契約書は重要な証拠となるので、確実に残しておいた方が良さそうです。
消費者センター セールス・まとめ
日常から消費者にはトラブルのリスクがつきまとっています。そういったトラブルに巻き込まれてしまった時の大きな助けとなるのが消費者センターです。
消費によるトラブルであれば、非常に幅広い内容の相談にのってもらうことができ、的確で公正な判断をしてもらうことができるので、きっとトラブルも解決の方向へと向かっていく事でしょう。
消費者センターは全国各地に存在しているので、もしどこにも相談できない消費トラブルなどを抱えているのであれば、一度相談しに行く事を検討してみてはいかがでしょうか。