街中などにあるコインパーキングや時間貸し駐車場、一見何の変哲もない駐車場と思えて、いざ駐車してみると出る時に莫大なお金を請求されることがあります。
「表示通りだとこんな金額になるはずないのに…」現在、こういった駐車場によるトラブルが増えており、しぶしぶお金を支払ってしまったという人が相次いでいます。
これは意図的に、駐車料金などをわかりずづらくして、あまりにも高額な駐車料金を請求するといった、かなり悪質な迷惑行為になるのですが、このようなトラブルも消費者センターは解決してくれるのでしょうか?
今回は、駐車場におけるトラブルについて、消費者センターがどれだけの対応をしてくれるのか?
また、駐車場の被害に遭わない為には、どういったところに注意しなくてはいけないかをお伝えしていきます。
Contents
1.駐車場関係のトラブルで消費者センターは対応してくれるか
消費者センターは、消費者が安心して安全な消費を行なえる為を目的として設置されているので、消費に関することであれば、大抵相談にのってくれます。
駐車場関係のトラブルにおいても例外ではなく、消費には変わりないので相談にのってくれることでしょう。
駐車場で他の車にぶつけてしまったというようなトラブルであれば、管理会社に連絡する必要があります。
駐車料金のようなお金に関するトラブルに関しては、管理会社よりも消費者センターに相談しに行き、どういった対応をすれば良いのかアドバイスを貰う方が良いでしょう。
2.時間貸し駐車場についての消費者センターからの情報
時間貸し駐車場においての、料金表示に関する消費者トラブルが増えており、それについて消費者庁から平成29年12月に注意喚起が出ています。
2-1.最大時間の表記に注意
時間貸し駐車場での料金表示にて、「最大料金〇〇円」と表記をよく見かけると思います。
多くの人は最大料金と聞くと、それ以上の料金にはならないといった考えになるはずです。
しかし、時間貸し駐車場での最大料金というのは、その駐車場を貸し出している事業者が定めた時間内でのことであり、例えば夜間であれば、夜間は最大料金〇〇円であるといった解釈になります。
ですので、最大料金範囲内の夜間を過ぎれば、通常の駐車料金が加算されていくことになります。
こういった勘違いが駐車場トラブルの原因ともなります。
2-2.景品表示法に違反する場合
時間貸し駐車場の料金表示が曖昧であったり、非常に分かりずらい部分もあるので勘違いする人が増えてしまうのです。ここでは違反する例を見ていきましょう。
駐車場料金表示が「当日最大〇〇円」と表記されていた場合、これは非常に分かりやすいですが、「24時間最大〇〇円」といった分かりずらい料金表示であれば、違反の可能性はあります。
また、最大料金は分かりやすくでかでかと表記しているが、最大料金の適用が一定の期間(夜間や24時間)といった表記がかなり分かりずらいところに記載されているなども違反の対象です。
2-3.不明な点は管理会社に問い合わせる
少しでも不安を取り除く為に、時間貸し駐車場で車を止める前に、管理会社に問い合わせてきちんと料金体系を聞いて明確にするのが良いでしょう。
それでもまだ不安な場合に関しては、その時間貸し駐車場を利用するのを避けて、料金体系が明確で分かりやすい駐車場を利用することをおすすめします。
3.消費者センターに相談したら解決するか
駐車場トラブルに関して、消費者センターへ相談すれば全てが解決するのか?といった点に関しては、駐車場が明らかな景品表示法違反に触れていれば解決できることでしょう。
しかし、実際の時間貸し駐車場の基本的な料金体系を理解せずに車を止めてしまい駐車場側からして何の落ち度もない状態でお金を請求されたとすれば、それは難しいかもしれません。
結局駐車場側としては、料金表記をしている看板に明確な料金体系を記載していれば問題ないわけで、景品表示の違反に触れていなければ、車を止める側がただ勘違いをしたといったことになるので、お金が戻ってくるといった解決にはなりません。
ですので、特に時間貸し駐車場に関しては注意が必要であり、止める前に何時間車を止めたらどれくらいの料金が掛かるのかといったことを明確にしておく必要があります。
4.消費者センターがしてくれること
消費者センターがしてくれることは、あくまでも消費者トラブルを抱えている人の相談を聞き、今後どのようにしていけば良いのかといったアドバイスをすることです。
時には、消費者センターの相談員が斡旋することもありますが、大抵の場合はその場で問題を解決できるような対策を提示して提案するといった流れです。
消費者トラブルを抱え、まず何からすれば良いのかわからなかったり、誰に相談して良いのかわからない人からすれば、消費者センターは大きな味方になってくれるはずです。
中には消費者センターは相談しても適当にあしらわれるだけといった話をする人もいますが、相談する側が内容を明確にして伝えれば、適当にあしらわれることはありません。
消費者センターに相談しにいく際には、何を明確に伝えたいのかをまとめて、相談員にも分かりやすく説明できるように準備しておくようにしておきましょう。
消費者センター 駐車場・まとめ
駐車場に関するトラブルは非常に多く、特に料金表記が明確ではなく、それに伴って予想を超えた駐車料金を請求されるトラブルばかりです。
きちんと、看板に料金体系を記載しない管理会社も悪いですが、きちんと時間貸し駐車場などの料金体系を理解して、どういった表記のされ方をしているのかを見ることができれば事前に防ぐこともできます。
お金を支払ってからトラブルになってしまっては、余計な労力がかかりますし、精神的にも疲れてしまうでしょう。ですので、時間貸し駐車場を利用する際には、細心の注意を払い利用するようにしましょう。