ブロックチェーンの技術はデジタル広告の世界に何をもたらすのか?

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仮想通貨を支える技術であるブロックチェーンですが、データを分散して安全に管理できることなどから、金融系以外のビジネスの分野のでも応用が効くと期待されています。

そのブロックチェーンの技術が、デジタル広告にもたらしたもの、今後デジタル広告はブロックチェーンと共にどのように発展していくのかなどを解説します。

1. ブロックチェーン技術がデジタル広告配信に与える影響

ブロックチェーン技術がデジタル広告に与える影響は、とても大きいと言えます。
実際に、ネットを使っていると、自分に関係のない広告を頻繁に目にすることがあり、イライラさせられることがあります。

こうしたデジタル広告配信に関係する不満や現状を激変させる可能性を秘めているのがブロックチェーンの技術なのです。

ネットを見ていて自分にマッチしない広告がたびたび表示されるということは、広告を出している広告主にとっても損失です。
こうした状況が生じているのは、広告主が、ネットユーザーがどんなものを見たり、興味を持ったりしているのかその足跡を追跡できるプラットフォームを持っていないからです。

ですから、FacebookやGoogle,Yahooなどにバナー広告を掲載し、クリックしてもらうのを待つという、受け身型になってしまいます。こうした大手サイトが広告業界と深く結びついているので、現状では、広告主が購入者と直接関係を結ぶことは不可能です。
しかし、広告主とユーザーが結びつけば、個人により一層フィットした広告を制作し配信できるようになります。

そうした動きは、すでに現在起こりつつあります。

1-1. ブロックチェーンを使ったデジタル広告配信の現状

ブロックチェーンを使ったデジタル広告システムを構築するという動きはすでに指導しています。そのプロジェクトは”KIND ADS”と呼ばれています。

KIND ADSはこちらから

独自トークンを発行し、ブロックチェーン技術を用いて、デジタル広告配信の仕組みを変えるのが狙いです。

例えば、広告主とパブリッシャーが取引して、加入者のデータにアクセスできます。そのデータの中から、広告主は顧客となる可能性の高い人達とコミュニケーションができ、顧客のニーズにマッチした、無駄がなく収益性の高い方法で広告を配信できるというわけです。

顧客の側はトークンと引き換えで、自分のデータを販売し、データを共有したい相手を設定することができます。
このようなプラットフォームをブロックチェーンを使い構築することで、広告主と顧客が直接やり取りできるようになり、必要な広告だけを選ぶことができ、不必要な広告は排除できるようになる可能性があります。

他にもジェットエイト(Jet8)やインダハッシュ(IndaHash)といったインフルエンサーが利用するソーシャルメディアでは、企業が独自のトークンを導入し、インフルエンサーへの支払い手段としています。

1-2. メリット

ブロックチェーンを使いデジタル広告を配信するシステムを構築することにはいくつかのメリットが生まれます。その中から4つのメリットを紹介します。

①広告主と消費者がつながる

先ほど紹介した”KIND ADS”のシステムでも述べたように、ブロックチェーンの技術を用いれば、広告主やマーケターは広告を、必要とする人に、必要な情報を、必要な時に送ることができます。
受け取る側も自分が必要とする広告だけを選ぶことができるようになります。

②プライバシーが守られる

個人情報の漏洩という問題がありますが、ブロックチェーンの技術は高い耐改ざん性と、ハッキングされにくいというメリットがあります。ブロックに記録されている消費者の情報はきちんと保護されていて安全です。

③透明性

これまでの広告業界では、広告主と消費者との間にいくつもの中間業者が存在し、その人と人、人と物をつなぐ間で費用が生じてきました。しかし広告主と消費者がブロックチェーンでつながるようになればその中間業者の必要性がなくなり、これまで見えてこなかった中間業者との不透明な取引もなくなるので、クリアなビジネスとなります。

④消費者への還元

先ほど紹介した”KIND ADS”という広告配信システムでは、登録者は、個人のデータを提供することでトークンという形の報酬を得ます。

さらに広告主やパブリッシャーは、ブリックチェーンを用いたデジタル広告配信により、費用を削減することも可能になります。そうすれば削減された分の費用を、消費者へ割引サービスや特典サービスなどに還元することもできるようになります。

1-3. デメリット

ブロックチェーンとデジタル広告配信の間に存在するデメリットをあげるとすれば、一般の人々のブロックチェーンに対する理解度、経験の少なさかもしれません。信頼度の低さと言い換えることもできます。これがブロックチェーンがデジタル広告に普及するのを妨げる要因となっています。

さらにそこから派生して、様々な異なる目的で使われる、いろいろな種類のトークンを、デジタルウォレットできちんと管理するという作業も、普及を妨げる大きな障害になる可能性があります。

2. ブロックチェーン技術で今後の広告業界はどうなる?

これまで紹介してきたブロックチェーンの技術がデジタル広告配信にもたらすメリットを考える時、広告業界の未来はとても明るいといえます。
例えば、広告主はターゲットを絞って、広告を配信できるようになります。そうすれば、費用の削減につながります。

広告を依頼されて制作する広告会社も、消費者のニーズを正確に把握できるので、消費者の心を掴むより効果的な広告を制作できるようになります。
取引に関しても、不要な中間業者や、そこに支払う報酬も必要ではなくなります。すべての契約内容や、執行状況はブロックチェーンで管理されており、閲覧可能なので、クリアなビジネスを展開できます。

消費者は、自分のニーズを開示することで、トークンでの報酬を得たりすることができます。自分が必要とする広告だけを選び、不必要な広告は排除できるようになります。
こうした、メリットを考えるなら、広告主、制作会社、消費者、三方すべてが得をするような広告ビジネスが誕生するのを想像できます。

しかし、一般の人たちのブロックチェーンに対する理解が増し、経験が増え、ウォレットでトークンを管理できるようになるなどの、普及までに越えなければならない障害が存在するのもまた事実です。

3. まとめ

ブロックチェーン技術がデジタル広告業界にどのような影響を与えているのか、その将来性について解説しました。ブロックチェーンの持つ分散型ネットワーク、スマートコントラクトの実現、高いセキュリティなどの強みは、広告業界の仕組み自体を大きく変化させる可能性を秘めています。

実際に広告主と消費者を個人的につなぐプラットフォームの開発などもすでに指導しています。また企業が影響力のあるインフルエンサーにトークンで報酬を払うという形態も生まれています。

今後、さらに発展する可能性のあるブロックチェーンの広告配信への応用ですが、その動きに今後も注目し、流通する兆しのあるトークンをぜひ見逃さないようにしましょう。

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